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1万個ものパーツ

ピアノ調律師
ピアノ調律師とは実際に会ったことはなくとも、言葉だけは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ピアノ調律師は文字通り、ピアノの調律をしてくれるいわばピアノのドクターみたいなものです。心音を聴くように、音を1音1音聴いては微妙な音色の調整をしてくれる音のプロです。ただ音色の調整だけではありません。ピアノに不具合があれば時には修理も行ってくれます。外科手術のみたいですね。このピアノのドクターであるピアノ調律師がいるおかげで、私たちはピアノの正しく美しい音色をいつまでも聴くことが出来るのです。

ピアノ調律師の数
ところでピアノの調律師が日本にどれだけいるかご存知でしょうか。免許登録制のお仕事ではないので、正確な人数はわかりませんが、社団法人日本ピアノ調律師協会のホームページによれば、国内のピアノが最低でも500万台、調律師の数は6千人ぐらい居るということです。ところでピアノ調律師は居ても、他の楽器では調律師という人が存在しません。同じ弦楽器のバイオリンにもです。それは何故か。それはピアノのパーツの数によるようです。

ピアノのパーツ
通常ピアノというのは88鍵の鍵盤がありますが、それに関わる弦の数は何と230本にも上るといいます。弦は1本1本長さや太さが違い、それらを引っ張る力を加減しながら調整していかなくてはなりません。また、ピアノ1台に使っている部品は、グランドピアノで1万個、アップライトピアノでも8千個あるといいます。これらの大量のパーツの不具合も見逃さず見たり
直したりするというのですから、専門的知識と技量がなくては勤まりませんね。

主治医となる調律師を見つけましょう

ピアノの健康診断
ピアノの「調律」というのは、ピアニストにとってはごく当たり前なことで、音色を決定付ける大事な調整行為になりますが、私たち素人が普段使っている分には、あまり馴染みのない言葉かもしれません。しかし人間に例えればよくわかるかもしれません。調律は私たち人間で言う健康診断のようなものです。長い間健康診断にかかっていないと、わたしたちは異常に気づかなかったりします。これをピアノで言うならば変わらず「ド」だと思って弾いていた音が、狂って「レ」になっていることに気付かない、ということです。普通は気づかない異常に気付く、それが「調律」のお仕事なのです。

ピアノの調律師
そしてその調律の仕事をするのが「調律師」です。ピアノのお医者さんですね。実際の医者と違って、調律師には国家資格を取らなければならないという制度はありません。よい耳とよい腕があれば調律師のお仕事は可能です。しかし、実際は経験なしでは身につかない特殊な技量です。そのため調律学校を卒業して調律師を目指す人がほとんどのようです。ピアノ調律を依頼する時には、その証明が業者選定の一つの判断材料になるかもしれません。

ピアノの修理も
ピアノのお医者さんと例えましたが、調律師は外科医になるのかもしれません。異常を見つけるだけでなく、自ら手術=修理を行って直してくれます。音色の調整からピアノの修理まで。いつまでも気持よく演奏出来るように。ピアノをお持ちであれば、信頼できる調律師さんを見つけておくことが大切かもしれません。