季節に応じたピアノ調律

ピアノは他の楽器同様、周辺環境の影響をよく受けます。具体的には温度、湿度です。
特に湿度はピアノの状態を大きく左右する要素ですので注意が必要です。

そもそも、ピアノというのは湿度が調節された部屋に設置が望ましいとされています。ピアノを形作る木材には、目には見えない小さな穴がいくつも開いています。この小さな穴は、周辺の湿度が高ければ水分を吸収し、逆に周囲が乾燥してくると中に溜め込んだ水分を放出します。
水分を吸収、放出するのがどういう意味を刺すかというと、ピアノの木材が膨張、収縮するということに他なりません。詰まり、湿度が変化する部屋に置いてあるピアノは、一年間を通して大きさが変化しているということになります。

ピアノが音を奏でられるのは、ピンと張られた弦をハンマーが叩くからですが、この音を更に大きく響かせるのが響板という木の板です。また、駒という部品がピアノの弦を支えています。
これが膨張収縮をすると、音の響き方が少しずつ変わるため、音がずれてしまうのです。

本来であれば、ピアノを完全に湿度が調節された部屋に設置するのが好ましいとはいえ、一般の家庭では中々難しいことでしょう。

せめて、梅雨から晩夏の湿度が高い時期だけでも部屋で除湿機を稼働させるだけで、ピアノに対する影響は最小限になりますが、完全ではありません。
定期的に、専門のピアノ調律業者にお願いして、ピアノの調律をしてもらうことで、初めてきれいな音を年間通じて出せるようになるのです。